★昔ながらの町家を、年を経て趣を感じられるようになった構造体などは見せるようにし、残す部分は残しながらも、狭さ・暗さ・使いにくさは解消。
★前のお家の建材を再利用しているので環境に優しく、また使い直す・継ぎ足すことで、お家の歴史を新しく受け継ぎ直すお家になりました。
《デザイナー(建築家)によるコンセプト解説≫(引用元:建築家の公式HP)
”京都市に隣接する向日市は、戦中戦後から大阪京都のベッドタウンであったが、その時代の住宅は多くが老朽化し、
ほとんどが間口も狭い小さな町家であるため、近年の住宅事情に合わず放置された空家の木造住宅が多く存在している。
本計画は、そういった間口2間の老朽化した木造住宅のリノベーションである。
空間効率を上げるために思い切ってサニタリースペースと階段室を兼用することで、狭い間口の住戸の中で広い居室を確保することに成功した。
2階は小屋組を見せ、ロフトを作ることで床面積を増やし、また古い梁を現しにすることで、
リノベーション特有の新旧の素材の対比をインテリアデザインの主要素にしている。
壊れていない室内建具は和室の建具として再利用、和室の土壁は、解体時に発生した、たたきや壁の土を保存し建材として再利用している。
リノベーションの本質であるストック活用を、建材レベルまで見直した本格的な改装計画である。”
★2016年グッドデザイン賞を受賞しました!